油断大敵!「風邪」は万病の元 カゼを引いてしまったら。とにかく早めに治す事が肝腎。症状に合った対処法を知り、引き始めの段階でしっかり撃退しましょう。
カゼの主な原因は「風邪(ふうじゃ)という邪気が身体に入るため」と中医学では考えます。万病の原因には外因(外から身体に入る邪気)と内因(体質や精神的な要因)の2つがあり、風邪は、病気の外因となる6つの邪気「風、寒、暑、湿、燥、火(熱)」の中の1つ。すきま風のように身体に入り込みやすく、よく動く流動的な性質が特徴で、初期から治りかけの時期まで時間とともに症状が変化してゆきます。体の上部から侵すこともその特徴で、口や鼻などの呼吸器や皮膚から侵入し、寒気、発熱、のどの痛み、鼻水、セキ、頭痛、といった症状を引き起こします。
また、風邪は他の邪気と結びつきやすく、風寒(青い風邪)、風熱(赤い風邪)、風湿(黄色の風邪)、などの邪気となって身体に侵入します。邪気はそれぞれに性質が異なるため、一口にかぜといってもその症状には様々なタイプがあります。
「寒」のかぜは、ぞくぞくっとする悪寒や頭痛、関節の痛み、肩こり、透明な鼻水などが特徴。身体を温めて「寒」を取り除くことが大切。
「熱」のかぜは、発病した時から熱が高く、のどの晴れや痛み、黄色く粘りのある鼻水や痰、のどの渇きといった症状が現れます。部屋の空気をよく換気することも忘れずに。
「湿」のかぜは胃のムカツキや吐き気、痛みげり、食欲不振など、消化器系の症状が現れる胃腸型のかぜ。胃に不安があるときは、生ものや脂っこい料理はなるべく避けるようにしましょう。